慕う人がいるから

今週のお題「好きな街」

ようやく山中鹿之助の一端を知りました

幾度となく戦に挑み名を挙げても、揺るぎない忠誠心
やはりそういうことだったかと
親も食うに困る時代に、着るものもままならない自分が
空腹で今にも倒れそうなって困っている人を次から次へとお世話して行くことを
果たしてその時考えつくだろうか
自分がようやく得た糧を、なんのためらいもなく分け与えられるだろうか

いまの季節のように夕暮れが冷たい闇を運んでくる時もあったろう
そんな乱世で、命がけで十里離れた山奥にその人を最後の救いと、ただただ歩いたに違いない
手付かずの林や曲がりくねった道が
400年前の出来事をあるがままに教えてくれる

修羅の世の中に光があったことを